持続可能な開発(あるいは発展)
- 2004.08.30 Monday
- 12:19
将来の世代が、彼ら自身の必要性をみたすことを損なうことなく、現世代の要求性をみたすための開発
- 開発が富だけでなく、人々の幸福もふくめた広い意味での必要性のために行われるべきであること
- 世界中の人々(世代内公平)だけでなく、後の世代の人類(世代間公平)の必要性も考慮すべきであること
- 増大する必要性に応じた開発を持続させても、環境がそれによって損なわれることがないような開発のあり方が存在すること
- その場合でも、後の世代の必要性と現世代の要求性の両立が容易ではない可能性があること
遷移(succession)
- 2004.08.27 Friday
- 08:41
植物群落は一見恒常性を保っているように見えるが、時間とともに変化していく。
荒地あるいは火山の噴火後などを放置しておくと、草原から陽樹林ヘ、陽樹から陰樹の森へと変化していく。自然にも若い自然と老熟した自然とがある。変化は単なる樹種の交代だけではない。
遷移が進むにつれて生産性、すなわち単位生体量当たりの生物生産は小さくなり、多様性は高くなる。
若い自然を利用するか、老熟した自然をよしとするか十分に考える必要がある。木材や農産物の利用を主とするならば、その地域は若い自然として保つ必要があり、種の多彩さや、撹乱に対する安定性を必要とするならば、自然を老熟した状態に保つ必要がある。
わが国では、森林の跡地には、まず、ススキの草原が短時日に作られる。この草原にアカマツ・カンバ・ヤナギ等陽樹の種子が飛んできて発芽し、樹林となる。これ等陽樹の種子は林床で生育できず、やがてブナ・アスナロ・モミ等の陰樹と入れかわり、安定した極相の森林ができあがる。
植物群落が時間とともに移り変わっていく有様
生態系を蘇らせる