他感作用(allelopathy)
- 2005.02.01 Tuesday
- 12:40
ヨモギの群落をかき分けて、根際を見ると、そこには他の植物の実生などはほとんど見当たらない。またクルミの樹の下ではナス、トマトなどが育たないことも知られている。このように、植物はいろいろな化学物質を生産して、同種あるいは異種の発芽や生育を阻害していることが知られている。これをアレロパシー、他感作用と呼んでいる。
アレロパシーは、ブタクサ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオンなどをはじめたくさんの植物で知られ、なかには自身の発育に悪影響を持つものさえ知られている。植物の群落の発達や遷移、水や栄養塩そして光をめぐる競争に直接・間接に大きな影響を与えていると考えられる。
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アレロパシー、「キンモクセイ」ではどうなんでしょうね。子どものころ住んでいた家の生垣に植えてあったんですが、その下ではほとんど他の植物は育ちませんでした。育ったのは、ヒガンバナぐらいでしたね。
「トマトはなぜ赤い―生態学入門」…この本、もうずいぶん前に読みました。そのころはわたしも生態学勉強中でした。といってもまじめに勉強しなかったんですけどね。今頃になって、無性に勉強したいんですが。そのとき以来、ずっと積読状態の専門書、引っ張り出してこようかなって思っています。
キンモクセイは、私も生け垣に植えていますが、パンジーは、育った覚えがあります。それと、キンモクセイの親戚と言われている(植物学的には、どう表現すればよい変わりませんが)ヒイラギは、キンモクセイを凌駕する勢いで育っています。キンモクセイにアレロパシーの作用があるとすれば、キンモクセイとヒイラギのアレロパシーの関係を調べてみるのも、おもしろいかもしれませんね。(どうやって調べるのだろう。)
「トマトはなぜ赤い」は、私のような生態学も生物学も専門的に習ったことの無いようなものには、大変ありがたい本です。どこかに書いていましたが、題名が少し内容よりも安易な気がしますが、何度読み返してもその度に発見があります。(私の記憶力不足かも)
hanaboroさんのブログは、花のことが凄くよくわかるので、また、勉強させて頂きます。