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ザ・マインドマップ

マインドマップは放射思考を外面化したものであり、脳の自然な働きを表したものである。脳の潜在能力を解き放つ鍵となる強力な視覚的手法で、誰もが身につけることができる。あらゆる用途に使用でき、学習能力を高めたり、考えを明らかにしたりするのに役立ち、生産性の向上が可能になる。マインドマップの特徴は、次の4つである。

  1. 中心イメージを描くことにより、関心の対象を明確にする。
  2. 中心イメージから主要テーマを枝(ブランチ)のように放射状に広げる。
  3. ブランチには関連する重要なイメージや重要な言葉をつなげる。
  4. あまり重要でないイメージや言葉も、より重要なものに付随する形で加える。ブランチは、節をつなぐ形で伸ばす。

マインドマップに色、絵、記号、立体化などを使うと、おもしろさや美しさや個性などを加えることができ、創造力、覚える力、とくに記憶の再生の助けとなる。

トニー・ブザン,バリー・ブザン
ダイヤモンド社
¥ 2,310
(2005-11-03)

| 100哲学 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
イマココ――渡り鳥からグーグル・アースまで、空間認知の科学

私たちの頭は、空間を把握する不可思議ですばらしい能力を持っている。野や森に住む鳥やハチなどとちがい、人間には空間をつくりあげ、自分たちのニーズに合わせて歪曲し、幾何学的な説明とは別のものとして思い描くことができる。このような空間を考える能力があったからこそ、人間は地球で唯一、本当の自意識を持つ存在として優位な地位に押し上げられたという説は、おそらく正しいのだろう。高度に発達した視覚で複雑な光景を取り込み、位相的なつながりに基づいてそれらを混ぜて不可思議なものをつくることで、私たちは大昔の人間の想像をはるかに超えた空間をつくりだし、組み立てることができるのだ。

しかし私たちが空間の幾何学という衣を脱ぎ捨てることができたのは、人間の頭のつくりだけではない。私たちがエネルギーやテクノロジーを活用する能力は急激に高まり、いまや周囲の物理的環境をほぼ好きなようにつくりあげることができる。道具を使う動物である私たち人間は、独特な空間のとらえかたをする脳を駆使して、物理的空間を超えようとする志向を支え拡大する環境を整えてきた。都市計画から光速コミュニケーション技術まで、あらゆるものが物理的空間を超える私たちの能力を反映し、それを支え、伸ばすように設計されているのだ。

| 100哲学 | 22:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーションの話しとなると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられるアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。これはうまくいかないし、有害な場合も多い。アップグレードが必要なんだ。科学者たちの研究成果がその方法を示している。この新しいアプローチには三つの重要な要素がある。一つは<オートノミー(自律性)>---自分の人生を自ら導きたいという要求のこと。二番目は<マスタリー(熟達)>---自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。三番目は<目的>---自分より大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。

人間は単に、目の前のニンジンを追いかけて走るだけの馬とは違うと私たちは知っている。子どもたちと一緒に時間を過ごしたり、自分が最高に輝いている姿を思い起こせば、受身で命令に従うだけの従順な姿勢が人間の本来の姿でないとわかる。人間は本来、活発に積極的に活動するようにできている。人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それに没頭(フロー)しているとき、大きな目的のためその活動に従事しているときだ、と私たちは知っている。

つまるところ、この不一致を解消し、モチベーションについての理解を二十一世紀に持ち込むことは、ビジネスにとって重要となるだけではない。人間性の肯定でもあるのだ。

| 100哲学 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

豊かさ、アジア、オートメーションに翻弄されている世の中では、「左脳主導思考」は必要であるが、もはやそれだけでは不十分であり、私たちは「右脳主導思考」に磨きをかけて、「ハイ・コンセプト、ハイ・タッチ」の資質を身につけなければならない。

対価の安い海外のナレッジ・ワーカーにはこなせず、処理能力の速いコンピュータにもできない仕事、また、豊かな時代における美的感覚と感情的・精神的要求を満たせるような仕事を行わねばならないのだ。

だが、別の面から考えると、この答えでは不十分だ。

一体、私たちがなすべきことは何なんだろう?

私はこの数年間、この問いについて研究を重ねてきた。

そして、ハイ・コンセプトでハイ・タッチな「六つのセンス」こそが、新しい時代に必要不可欠な感性だという答えを導き出したのである。

私はこれらの六つの資質を「六つのセンス」と呼ぶことにした。

デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい。

これら六つの感性は、ますます私たちの生活を左右し、世の中を形作っていくようになる。多くの人がこのような変化を歓迎するのは間違いないところだが、中には「そんな恐ろしい未来はごめんだ」と感じる人がいるかもしれない。全身黒ずくめの気取った連中がやってきて、いつもどおりの生活が容赦なく奪い去られ、後には中途半端に芸術的、情熱的なものばかりが残される---そんなイメージを抱くかもしれない。

だが、恐れることはない。これから説明する「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」な能力は、ほとんどが基本的な人間に備わった資質なのだ。

| 100哲学 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
思考の整理学

これからの人間は、機械やコンピューターのできない仕事をどれくらい良くできるかによって社会的有用性に違いが出てくることははっきりしている。どういうことが機械にはできないか。それを見極めるには多少の時間を要する。創造性といった抽象的な概念を振り回すだけではしかたがない。

本当の人間を育てる教ということ自体が、創造的である。教室で教えるだけではない。赤ん坊にものごころをつけるなどというのは、最高度に創造的である。つよいスポーツの選手を育てあげるコーチも創造的でなくてはならない。芸術や学問が創造的であるのはもちろんである。セールスや商売もコンピューターではできないところが多い。その要素が多ければ多いほど創造的であるとしてよい。

人間らしく生きて行くことは、人間しかできない。という点で、すぐれて創造的、独創的である。コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化していくであろうか。それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。

外山 滋比古
筑摩書房
¥ 546
(1986-04-24)

| 100哲学 | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
忘却の整理学

ハイブリッド・カーが新しい考え方に立脚した技術であるように、ハイブリッド人間はこれまではっきりとは存在しなかった新しい人間である。そしてその交換の役を果たす忘却は、これによって新しい意義を認められる。

人間は、覚え、覚えて走り、考え、考えて走る新しいライフ・スタイルを確立しなくてはならない。そのときの黒子の立役者は忘却である。こうして忘却は古来の偏見から解放されて、新しい文化創造の動力となる。

忘却は記憶に劣らず、人間の精神活動にとって欠くべからざる作用である。幼少のときにもっとも活発であったのが、文字を知るに及んで、一部が退化し、ときに故障すらおこす。そういう忘却を否定的に考えるようになったことは、人類にとって不幸であった。

人間が、理知ハイブリッドの生き方をするためには、頭の切り換えが必要で、それを行うのが、忘却である。

外山滋比古
筑摩書房
¥ 1,260
(2009-12-12)

| 100哲学 | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
畑村式「わかる」技術

真の科学的理解とは、方程式が解けるとか法則をたくさん覚えているということではありません。要素の摘出と構造化を通じてある事象の因果関係をきちんと理解しているということです。これができている人の頭の中には、その事象に対するモデルがきちんとできあがっています。

真の科学的理解ができている人は、条件の変化したときでも、その変化が全体としてどのような影響があるかを予測できます。また、条件の変化により新しく出てきた問題点を浮き彫りにして、これに対処する方法を自ら考えることもできるのです。

| 100哲学 | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
百寺巡礼〈第4巻〉滋賀・東海

私も静かに湖東平野を一望してみた。すると、近江という土地の重要性が実感できる。 日本最大の湖である琵琶湖が中心にあるため、滋賀県の平地は湖の周囲にわずかにあるだけのような印象がある。

しかし、実際には琵琶湖は県全体の面積の六分の一しか占めていない。しかも、その琵琶湖をとりまく土地はたいへん肥沃で、住民の暮らしは豊かだったのである。

さらに、地理的に見てもここは非常に重要な場所だとわかる。

西日本と東日本の接点に位置しているため、近江は古くから交通の要衝だった。主要な道としては東海道、東山道、北陸道の三つがここを通っている。

かつての都、奈良と京都からも近い。北陸と畿内とを結ぶ琵琶湖の水上交通も、重要な役割をはたしていた。いわば、近江は東西および南北の物流の鍵をにぎる場所だったのである。

| 100哲学 | 01:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ka2ya |
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